「祐一〜大変だよ〜」

名雪はそう言いながら祐一の部屋に入る

「おいおい。ノックくらいしてから入れよ」

「それどころじゃないんだよっ!」

今日の名雪はいつもと様子が違った









「祐一の目覚まし時計」










「まあノックのことはいいとして何が大変なんだ?」

そう名雪に聞く祐一

「大変なんだよ〜。間違って祐一の声入り目覚まし消しちゃったんだよ…」

「目覚ましってあれのことか?」

「そうだよ。折角祐一にもらった大切なものなのに…」

名雪が秋子さんのことで落ち込んでいた時、祐一は名雪に借りていた録音機能付き目覚ましに、

自分の思いを込めて録音した…その甲斐あってか名雪は立ち直る事ができた

その時名雪は証拠として目覚ましを残していたのである

「そうか、俺としては嬉しいんだけどな…恥ずかしい内容だし」

「私にとっては一大事なんだよっ」

「…わかった。後で目覚まし持ってこい。また吹き込んでおいてやるから」

「祐一〜ありがとう。大好きだよ〜」

そういって祐一に抱きつく名雪

「大げさだな。名雪は」

「そんなことないよ〜。じゃあ目覚まし持ってくるね」

そういって名雪は目覚し時計を取りに自分の部屋に戻っていった

「はい、祐一」

部屋から戻ってきた名雪は祐一に目覚ましを渡した

「後は任せとけ」

「うん、任せたよ。じゃあ出来たら教えてね。部屋で待ってるから」

「わかった」









数分後

「名雪〜出来たぞ〜」

名雪の部屋に入りつつ、祐一は言った

「本当、ありがとう〜」

「名雪のためだからな」

「祐一〜恥ずかしいよ〜」

「まあ本当のことだからな」

「祐一…」

「…俺これからちょっと出かけてくるから」

「わかった、いってらしゃい。祐一、本当にありがとう」

「おう」

そういって祐一は名雪の部屋を出て行った







祐一が部屋から出て行ったあと、名雪はベットに座りながら大量の目覚ましの中の一つを眺めていた

「う〜、やっぱり祐一は優しいよ〜。そうだっ、早速聞いてみよっと」

そういって名雪が祐一の目覚ましを手にとり、時間を調節してボタンを押すと

「名雪…」

「俺には、名雪は起こせないけど…」

「でも、名雪の側にいることはできる」

「約束する」

「名雪が、眠たいときには、俺が一緒に寝てやる」

「起きたいときには、一緒に起きてやる」

「コタツの中が恋しくなる冬も…」

「温かくて眠たくなる春も…」

「クーラーのきいた夏も…」

「読書中眠くなる秋も…」

「そして、またコタツが出てきても…」

「俺は、ずっとここにいる」

「もう、どこにも行かない」

「俺は…」

「名雪のことが、本当に好きみたいだから」

そういて祐一のセリフは終わった

「………」

当然ながら名雪が怒っているのはいうまでもない

「祐一…今日の晩御飯は特別だよっ」









その後、祐一が帰ってきたあと祐一にはスペシャルメニューが用意されていた

ジャムカレー、ジャム入り野菜炒め、などなど

補足だがジャムは秋子さん特製のオレンジ色のジャムである

「おっ、今日はカレーですか」

「ええっ、たくさんありますからどんどんお代わりしてくださいね」

「はいっ、カレーは大好きですから」

祐一はまさかそのカレーにジャムが入っていることなど知らない

「そういえば名雪はどうしたんですか?」

「名雪なら、先ほど友達の家に行きましたよ。今日は泊まってくるそうです」

「そうですか、秋子さんのおいしい料理が食べれないなんてかわいそうだな」

「あらあら、祐一さんはおだてるのが上手ね」

「いえ、本当のことですから。それでは、いただきますね」

「はい、どうぞ」

そういって祐一はスプーンにルーとご飯をのせて口に運んだ

「うっ…」

「どうかしましたか?」

「…秋子さん。もしかしてアレいれましたか?」

「アレとは何でしょうか?」

「ジャムのことです」

「はい、名雪が祐一さんの大好物だと言ってたので、たくさんいれました」

(もしかして…目覚ましのことで怒ってるのか…このままだと毎日続きそうだな。

後で入れ直しておくか。やっぱり冗談であんなの入れたのがまずかったな…)

「遠慮せずどんどん食べてくださいね」

笑顔で秋子さんは言うが

「………」

ただ何も言えずにいる祐一であった









その日の夜、祐一は目覚ましを入れ直したのは言うまでもない

ちなみに祐一はジャム入り料理を全部食べたそうだ…

本人談によると食べないと秋子さんがとても悲しそうな顔になり、食べないといけない気がしたそうだ

しかし、次の日に一日中寝込んだというのは当然のこと?なのであった







終わり(終われ)







あとがき…





自それでは

分が書くジャムを使ったSSはこうなります…

ギャグにも壊れにもなっていない駄作ですね…

原作ファンの皆様、大変申し訳ありません

とりあえず、このSSは気にしないで下さい(ぉ

またこんなSSを載せて下さって真琴にありがとうございます(字違

真琴に感謝=何か奢らねば(何

…というわけでこの辺で失礼します(逃走